「通信制高校に入っても、また通えなくなるのでは」という不安
不登校のお子さんの進路として通信制高校を考え始めた保護者の方が、最後にたどり着く不安があります。「通信制なら通えるかもしれない。しかし、そこでもまた通えなくなったら、今度こそ行き場がなくなるのではないか」
倉敷市で通信制高校のサポート校を運営していますと、この不安を口にされる方に、毎年何人もお会いします。むしろ、真剣にお子さんの将来を考えている方ほど、ここで手が止まります。
先にお伝えしておきます。この不安は、正しいものです。通信制高校に入りさえすれば全員が卒業できる、というわけではありません。ですから「大丈夫ですよ」と申し上げるつもりはありません。
そのかわりに、通信制高校に入学しても卒業までたどり着けないお子さんの特徴を三つに分けてお話しします。理由がわかれば、避けることができるからです。
①朝に合わせた時間割のまま始めてしまう
学校へ行けなくなったお子さんの中には、昼夜が逆転しているお子さんもいます。朝は起きられず、夕方から夜に目が覚める。ご家庭では、この生活リズムをどうにか戻さなければと、毎日苦労されていることと思います。
ところが、多くの高校は「まず朝起きられるようになってから」を、暗黙の前提にしています。入学して数週間は本人も気を張っていますから、なんとか間に合います。しかし一か月、二か月と経つうちに、朝の時間割が少しずつ効いてきて、また起きられなくなる。これが最も多いつまずき方です。
つまり、通えなくなったのは本人の気力の問題ではありません。「朝からの時間割」という設計に、体が合わなかっただけです。
自学道場ALTSの高等部が授業を午後中心に組んでいるのは、このためです。昼夜が逆転したままの状態でも、まず始められる。生活リズムは、通いながら少しずつ整えていけばよいものだと考えています。
②レポートを一人で書かせてしまう
通信制高校の卒業要件は、三年以上の在籍、七十四単位以上の修得、特別活動への三十時間以上の参加です。この単位を積み上げていく中心になるのが、レポートです。
レポート自体は、決して難しいものではありません。しかし、これを自宅で、一人で、締め切りまでに書き続けるというのは、実はかなり高度な作業です。学習の習慣がしばらく途切れているお子さんにとっては、なおさらです。
そして、レポートは溜まると加速度的に手がつかなくなります。一枚溜まると気が重くなり、三枚溜まると開くのが怖くなる。ここで止まってしまう生徒が、通信制ではいちばん多いのです。
自学道場ALTSでは、このレポート作成を個別指導の形で行います。家に持ち帰って一人で向き合う課題にはしません。「今日はここまで進んだ」という手ごたえを、その場で確認できるようにしています。
③人と話す機会がないまま、時間が過ぎる
通学日数が少ないことは、通信制の長所です。しかし同時に、家族以外の誰とも話さない日が続く、という状態も生みます。
学校へ行けなくなっていた期間、お子さんはすでに「人と話さない生活」を経験しています。そこへ、また人と接点のない生活が重なると、外へ出ることそのものの負担が、少しずつ大きくなっていきます。
ですから私たちは、通う日数の多い少ないよりも、「通った日に、話す相手がいるかどうか」のほうが大切だと考えています。少人数であること、コーチが一人ひとりの名前と進み具合を把握していること。派手な仕組みではありませんが、続けるうえではこれがいちばん効果的です。
「通えなくなった」を、退学に直結させない
それでも、体調や気持ちの波で通えない時期は来ます。来るものとして、あらかじめ備えておくほうが現実的です。
自学道場ALTSには、週5日の大学受験コースと起業家養成・ビジネスコース、週2日の2Daysコース、そしてオンラインサポートがあります。そして、コースは年度の途中でも変更できます。
週5日が難しくなったとき、選べるのが「辞める」しかない状態と、「週2日に切り替える」という選択肢がある状態とでは、まったく意味が違います。逃げ道ではなく、続けるための道筋です。
学校を見に行くとき、この三つを聞いてください
これは、自学道場ALTSに限らず、どの学校を検討されるときにも使っていただける質問です。
一つめ。授業は何時から始まりますか。朝が難しい状態でも始められますか。
二つめ。レポートは、どこで、誰と一緒に作成しますか。溜まってしまったとき、どう対応してもらえますか。
三つめ。通えない時期が続いたとき、どういう選択肢がありますか。
この三つに具体的に答えられる学校であれば、お子さんが通い続けられる可能性は、かなり高いと考えてよいと思います。パンフレットの写真や進学実績よりも、この三点のほうがはるかに正確な判断材料になります。
まずは、保護者の方だけでお越しください
自学道場ALTSでは、はじめに保護者の方との面談を行います。お子さんの現在のご様子をうかがい、私たちの考え方をご説明する時間です。
この面談に、お子さんは来られなくて構いません。「本人を連れて行かなければ」と思うと、それだけで相談そのものが先延ばしになってしまうからです。実際、初めは保護者の方お一人でお越しになる方がほとんどです。
お子さんの体験は、そのあとで結構です。一時間から受けていただけます。合わないと感じられたなら、それがはっきりしただけでも収穫です。
進路のことは、期限が先にやってきます。しかし、今日決めていただく必要はありません。まずは、話を聞きに来ていただくところからで十分です。
見学、相談はお問い合わせページから、お気軽にどうぞ。
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