起立性調節障害は怖くない!

お子さんの成長を見守る中で、笑顔や喜びだけでなく、不安や悩みを抱えていらっしゃることでしょう。特に、起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation、OD)と診断された場合、その症状や将来に対する心配をされるでしょう。しかし、起立性調節障害は改善できるものです。あまり大きな心配をせずに、お子さんの将来について考えていきましょう。


起立性調節障害とは

起立性調節障害は、自律神経系の機能不全により、体位の変化に対する血圧や心拍数の調節がうまくいかなくなる状態です。具体的には、立ち上がったときに血液が下半身に溜まりやすく、脳への血流が一時的に不足します。その結果、めまい、立ちくらみ、動悸、倦怠感などの症状が現れます。

思春期の子どもに多く見られるのは、急激な成長に自律神経が追いつかないためです。男女ともに発症しますが、特に女の子に多い傾向があります。

以下に起立性調節障害のお子さんの特徴を挙げます。ぜひ、ご自身のお子さんが当てはまるかどうかチェックしてみてください。


起立性調節障害の子どもの特徴

①朝の起床困難

朝、なかなか起きられず、起きてもすぐに動けない。頭痛や吐き気を訴えることもあります。その影響で学校への遅刻や欠席が増え、学業への影響が心配。また「怠けているのでは?」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし、怠けているわけではなく、起きられないこと自体がまさに起立性調節障害の症状の特徴です。

②体調不良の頻発

めまい、頭痛、腹痛、息切れ、倦怠感など、多様な症状を訴えます。これらは日によって変動し、予測が難しいです。症状が多岐にわたるため、適切な対応がわからず、不安が募ります。

③集中力・学業成績の低下

授業中に集中できず、成績が低下。課題に取り組む意欲も減少します。将来の進路や学習意欲の低下に対する不安も募ってきます。

④感情の不安定さ

イライラや不安感が強くなり、些細なことで感情的になることがあります。親御さんとしてもお子さんとのコミュニケーションが難しくなり、どう接すればいいのか悩むこともあります。

⑤社会的な孤立

友人関係が希薄になり、学校行事や部活動への参加が減少します。また、症状がつらいときは不登校になることもあります。社会性の発達や人間関係の築き方に対して心配される親御さんもおられます。


適切な対応をすれば起立性調節障害は怖くない!

起立性調節障害は一時的なものであり、思春期を過ぎると自然に改善するケースも多いです。また、適切な治療や生活習慣の見直しにより、症状の緩和や克服が可能です。

さらに、お子さんの学習や将来を支えるための選択肢は一つではありません。「朝はどうしても起きられない」というお子さんにとって有効な選択肢として、通信制高校があります。


通信制高校がもたらすメリット

①柔軟な学習環境

通信制高校では、自宅での学習が基本となります。インターネットを利用したオンライン授業や教材を使って、自分のペースで学習を進められます。体調の良い時間帯に学習できるため、無理なく継続できます。自学道場ALTSは、午後からの受講も可能な時間割を組むことができます。

②通学の負担軽減

スクーリング(登校)は必要最小限で済みます。学校によっては月に一度や年間数回の登校で卒業資格を得られます。そのため、毎日の通学による体力的・精神的な負担を大幅に減らすことができます。自学道場ALTSは、レポート作成のための登校を週に2日程度から行うことができます。また、倉敷市内にあるため、遠い校舎まで通う必要がありません。

③個別サポートの充実

通信制高校では、一人ひとりの生徒に対してきめ細やかなサポートを提供しています。担任制やメンター制度を導入している学校も多いです。また、学習面だけでなく、生活面や精神面のサポートも受けられます。自学道場ALTSでは、レポート作成、スクーリング引率はもちろん、きめ細やかな進路指導で「なりたいあなたになるサポート」を行っています。

④多様な交流機会

オンラインでのコミュニケーションや、スクーリング時のグループ活動など、同じ境遇の仲間と交流する機会があります。そのため、孤独感の軽減や新たな友人関係の構築が期待できます。

⑤将来への道が開ける

通信制高校を卒業すると、全日制高校と同じ高等学校卒業資格が得られます。(自学道場ALTSでは「並木学院高等学校 普通科 卒業」となります。)これにより、大学や専門学校への進学、就職などの選択肢が広がります。お子さんの夢や目標に向かって前進できる基盤が整います。


今、起立性調節障害で苦しんでいるお子さんに、親としてできること

①お子さんの気持ちに寄り添う

お子さんの話をじっくりと聞き、感情を受け止めましょう。「大変だね」「つらかったね」と共感することで、お子さんも心を開きやすくなります。

②専門家への相談

小児科や心療内科の医師に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。学校のカウンセラーや教育相談窓口も活用できます。自学道場ALTSでも、NPO法人全国心理カウンセリング機構の認定カウンセラーが常駐しています。

③情報収集

通信制高校やフリースクール、支援団体など、多様な教育機関やサポート機関の情報を集めましょう。オープンキャンパスや説明会に参加するのもおすすめです。

自学道場ALTSでは不定期にオープンスクール等の情報を発信しています。詳しくは、お問い合わせページから「情報提供」のお申込を送信してください。

④明るく前向きな姿勢を示す

親御さん自身が前向きな態度でいることで、お子さんも安心して未来に向かえます。「一緒に頑張ろう」「あなたには可能性があるよ」といった励ましの言葉を伝えましょう。

⑤生活リズムのサポート

無理のない範囲で規則正しい生活を心がけるようサポートします。食事や睡眠、適度な運動が症状の改善につながります。


まとめ

起立性調節障害は、決して克服できないものではありません。お子さんのペースを尊重しながら、適切なサポートを提供することで、症状は徐々に改善していきます。

通信制高校は、お子さんの現在の状況に合わせて学習を進められる素晴らしい選択肢です。多くの生徒が通信制高校で新たな可能性を見つけ、自信を取り戻しています。

お子さんの未来は、まだまだこれからです。親御さんの温かい支えと希望が、お子さんの一歩を後押しします。一緒に明るい未来に向かって歩んでいきましょう。


自学道場ALTS|並木学院高等学校 KCP学習センター倉敷

能力開発塾「自学道場」が創るオルタナティブスクール「自学道場ALTS」、 通信制高校「並木学院高等学校」のサポート校「安永教育学院」のサイトです。